鹿児島と沖縄の中間の範囲に点在する島々。8つの有人島(奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)
約11万人(65歳以上人口・約3万5千人)
離島としては、佐渡島に次ぐ日本第2位の広さ(奄美大島本島)
日本全体の高齢化が進む中、奄美群島の全ての島で高齢化率が全国平均を上回っています。
詳しくは、島と地区別に人工と高齢化率を表している下記資料PDF(平成29年4月1日現在)をご覧ください。
奄美群島における医療施設や医療従事者の種別や数、診療科目の状況などを分かりやすくグラフにしたものです。
鹿児島県本土の南西約380~450kmに位置している、奄美群島で一番大きな島です。北部は山が少なくなだらかな地形で、海岸線には美しい白砂のビーチが続き、エメラルドグリーンのサンゴ礁の海が輝きます。中南部は山岳が多く、原生的な亜熱帯植物の森が広がり、アマミノクロウサギなどの貴重な野生生物が生息しています。沖縄とは違う、どこか哀愁漂う旋律が心に響く島唄、鳥飯などの郷土料理、大切に継がれた祭りや紬工芸、特有の方言、一つの島で多様な景観を楽しむことができます。大島南西部から、フェリーで約25分の加計呂麻島は、デイゴの花の並木や、国民的人気映画「男はつらいよ」のロケ地としても有名です。
鹿児島から約470キロ、奄美群島のほぼ中央に位置しています。天城町・伊仙町・徳之島町の3町からなる徳之島は、奄美群島で2番目に大きな島です。島の人たちは名物の闘牛大会やトライアスロンに熱中します。サトウキビが至るところで栽培され、単一の島として生産量日本一を誇ります。「長寿の島」としても有名で、近年では「子宝の島」としても知られ、空港には「徳之島子宝空港」の愛称がつけられています。ギネスブックに長寿世界一と認定された泉重千代さん(享年120歳)、明治から平成の世を明るく生きた本郷かまとさん(享年116歳)は、ともに伊仙町の出身です。
喜界島は鹿児島から南に約380km、奄美大島の東25kmのところに位置し、隆起サンゴ礁からなる周囲48kmの平坦な島です。現在でも年間2ミリメートルずつ隆起している世界的にも珍しい島で、大学の研究者による研究所も設置されています。年間の平均気温が21.8℃という亜熱帯性気候で、主な産業は島で大きな面積を占めるサトウキビと白ごま、ミカン栽培などの農業、製糖や黒糖焼酎の製造、車エビ養殖などの近海漁業です。その他にも“南の島の貴婦人”と呼ばれる蝶、オオゴマダラの生息北限地であり、南北2000kmを旅する“渡り蝶”アサギマダラの飛来地としても有名です。コバルトブルーの海と自然豊かな土地、そこに暮らす人々のあたたかさが魅力の島です。
鹿児島から南へ約536キロ、沖縄本島から北へ約60キロに位置する隆起珊瑚礁の島「沖永良部」。温暖な気候に恵まれ四季を通じて熱帯、亜熱帯の花々が咲き、エラブユリ、スプレーキクなどの栽培も盛んです。空港も「えらぶゆりの島空港」と改名されました。また、東洋一を誇る鍾乳洞「昇竜洞」をはじめ大小300あまりの大鍾乳洞群がみられ「花と鍾乳洞の島」として有名です。奄美諸島の中でもハブがいない島としても知られています。鹿児島県でありながら琉球文化の流れをくみ、「めんしょり(いらっしゃいませ)」「みへでぃろ(ありがとう)」など島の方言は沖縄の方言に近く、琉球王朝時代に統治されていた沖永良部の歴史を感じることができます。人情味あふれる島民と豊かな自然に恵まれたわちゃ島、ゆか島です。
与論島は、鹿児島県の最南端に位置し、北方32キロメートルには沖永良部島、南方23キロメートルには沖縄本島北部を見ることができます。また島の周囲23キロメートルのこの島は隆起珊瑚礁で形成され周囲をコーラルリーフで囲まれたエメラルドグルーンの鮮やかな海を一望できます。地理的には亜熱帯に位置し、年平均気温が22度という温暖な気候で、年中ハイビスカスやブーゲンビリアなどの熱帯の花が咲き、青い海と白い砂浜そして緑の島が一つのコントラストを表現している風光明媚な島です。大潮の干潮時に出現する、砂だけの島「百合が浜」の透明度と爽快感は抜群です。文化的には琉球文化圏にあり、昔ながらの方言や食文化、音楽が残っています。ゆったりと流れる島時間の中で、島人(しまんちゅ)の温かさを感じていただけると思います。
屋久島は、鹿児島市より約130㎞南に浮かぶ面積500㎢の円形に近い五角形の島です。九州最高峰の宮之浦岳や樹齢7200年の縄文杉、ウミガメ産卵日本一の永田いなか浜など、自然豊かな島であり、平成5年には世界遺産に登録されています。また、深い緑に包まれた苔むす森は映画「もののけ姫」にも描かれており、人口約12000人の島に、毎年多くの観光客が訪れています。