はじめての離島医療。(栃木県出身 助産師8年目)
私は、看護師として3年間、助産師として5年間、関東の大学病院の勤務をしていました。
その後、国際協力に興味を持っていたこともあり、JICA海外協力隊として東南アジアのラオスという国に2年間、助産師として活動していました。
現在は「NPO法人あおぞら」という団体に所属し、カンボジア・ラオス・タンザニアで途上国の海外母子保健活動としても活動しています。
途上国では日本では当たり前に助けられると思っていた命が様々な理由で助けられないという現状を目の当たりにしてきました。
その理由としては、医療現場の問題だけではなく、病院への道が悪い等のインフラ整備の問題、患者さんが病院に行くことや搬送することにお金を出せない等の経済的理由、医療者や患者側の文字の読み書きなどの初等教育からの教育の問題などと様々な問題が絡み合っていました。
途上国では、良い医療をするためには医療だけでなく、行政や教育機関や地域との様々連携をとりながら全体の底上げをしていくことが非常に重要であると感じていました。と同時に、途上国では地域コミュニティの結びつきの強さや人々の温かさなどに関しては、逆に日本が途上国ではないかと感じる部分も多かったです。
日本の離島医療でも医療者不足やアクセスの問題、様々な機関との連携などが課題として挙げられています。
そのため日本で働くとしたら、今まで経験のなかった日本の離島医療に携わってみたいと考えていました。
次に自分がどこで働くか考えている昨年の秋、奄美大島で行われた産科救急の研修に参加する機会がありました。
そこでは医療を良くするために、地域の中で連携を強化していくことを実践していることを肌で感じました。そして、そのような現場の実際を学んでみたいと考えるようになりました。
また、滞在中には奄美大島の雄大な自然と人々の温かさに触れ、このような土地で助産師としての自分の原点を考えてみたいと感じました。
臨床ではブランクがあり、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、名瀬徳洲会病院で助産師として、お母さんと赤ちゃんにしっかり向き合いながら、離島医療について学んでいきたいと思います。
また離島医療の現状や、助産師のお仕事について発信していけたらと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。
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