私を変えてくれた場所 徳之島~後編~(滋賀県出身 看護師6年目)
こちらの記事は「私を変えてくれた場所 徳之島~前編」の続きになります。
島の人は、生まれ育った島で出来るだけいたい。
島で最期を迎えたいと考える方が多くいます。
都会と比べて自然災害が起きやすく、医療も異なることも多々あります。
緊急性の高い場合はもちろん沖縄や鹿児島にも搬送しますが、島にいたいと願う患者さんをできるだけ島でできることを考える。
スタッフや先生の姿をみて、どうしたら良いのか自然に自分自身も考えることがありました。
島で最期を迎えれるように病院でも終末期医療の勉強会に参加したり、病棟ではMSWさんや患者さん担当のリハビリスタッフが患者さんと一緒にお家訪問したときの家庭内や生活状況、だれが退院後支えてくれるのかをカンファレンスで話し合います。
私もカンファレンスを通して島の地域性や文化を知ることが多くありましたし、島を知ることで患者さんとの会話も楽しみにもなりました。
私自身、学生の頃から地域看護が好きでいつかは地域の役に立つ看護師になりたいと考えていました。
コロナが流行って以前勤めていた病院でも対応に苦慮し、病棟クラスターで精神的にもつらくひたすら業務遂行につくすことしかできず、私がしたい看護とは何かと考えてしまうこともありました。
徳之島で働きながら、島の人ではないけれども患者さんに自分ができることは?地域を支えるって事はまずは患者さんをよく知ることだと学んだ機会になりました。
そして私が徳之島の魅力にどっぷりハマってしまったのは海と自然です。
1月にきて、すぐにダイビングライセンスをとりました。
徳之島の海は本当に美しい!
透明度の高い海、亀や美しい魚や小さな生物を見たさに潜ることにすぐ虜になりました。
寮の友達と休みの日に波が落ちついていたら決まって海に行ったり…1月から3月は水温が20度前後ですが寒さを忘れて潜るたびに自然の素晴らしさに感動していました。
海以外でも病棟で仲良くなった友達とごはんいったり、さとうきび畑を通りながらドライブするのがたまらなく好きでした。
地元の方が黒うさぎをみせに連れて行ってくれたり…ちょうどザトウクジラもやってくる季節だったので陸からクジラ探しをしたりもしていましたね。
何もないとこよ〜とよく言われますが、自然豊な徳之島はぜひ一度は味わって欲しい場です。
たった3か月でしたが徳之島が大好きになり、島で看護師になる目標ができました。
応援勤務が終わり地元に戻ってもその思いは捨てきれず…
他の離島でも働いてみたいという気持ちといろんな方の支え、徳之島にいたときのご縁もあって他昨年10月より奄美大島:名瀬徳洲会病院で働く機会をいただきました。
4月からはまた徳之島で働くことになり、再び徳之島の魅力をさらに味わいと思います。
次は島言葉を覚えて、入院患者さんとちょっとでもお話しできるようになりたいと思います。
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