私は冬は寒く雪深い福井県で育ちました。
海があるのに泳ぐことが苦手で、二十歳過ぎまで浅瀬で遊ぶことしか出来ませんでした。
昔から綺麗な海や海の生き物が大好きなのに、自分の目で見ることはできないんだろうなぁと諦めていました。
以前勤めた総合病院では内科を6年経験し毎日充実していましたが、次第に海に潜ってみたい、生き物たちを間近で見てみたいし大自然の中で生活してみたい、という思いが強くなり奄美行きを決めました。

そして瀬戸内徳洲会病院の病棟看護師として勤務し、もうすぐ11ヶ月が過ぎようとしています。
最初は馴染めるか不安でしたが全国から看護師が来られるので、それぞれの奄美に来たエピソードやこれまでの人生などを語り合い、励まし合いながら楽しく働けています。

またそれぞれの経験知識や看護観、患者さんとの関わり方を学ぶことができるのも自分にとっていい刺激になっています。
瀬戸内徳洲会病院は小規模の病院ですが、慢性的な人員不足のため正直言って忙しいです。
夜勤では外来対応や救急対応をすることもあり、守備範囲広いなぁと驚きました。
初めての経験だらけで戸惑うことが沢山ありましたが、総合病院の病棟勤務ではなかなか経験出来ないだろうなと思い、今では少し楽しめています。
地元の看護師さんは、結の島ナースの入れ替わりも多く大変だと思いますが、早く業務に慣れるように優しく丁寧に教えて下さいます。
時には業務内容のここを改善したらどうか？という意見にも対応して下さり、島の看護師と島外から来られる看護師が協力し合いながら働くことが出来る環境です。

瀬戸内徳洲会病院があるのは奄美大島の南部、古仁屋という小さな街です。
私が住んでいる寮の目の前は海、向こう岸に加計呂麻島が見え朝焼けも夕日も絶景です。
水面からは珊瑚やカラフルな魚が見え、漁港の近くにはエイやウミガメが泳いでいることもあります！
山はモリモリとしており南国特有の植物が生い茂っています。

夜になると地元では聞いたことのない動物の鳴き声が聞こえてきたり、ビーチではオカヤドカリがゴロゴロ歩いていて、夜道でアマミノクロウサギを見かけることもあります。
身近に生き物たちが沢山いる環境は、私にとってとても幸せです。
私の1番の目標であった、海の生き物を間近で見る！はすぐに叶いました。

隣の集落のビーチで泳げばすぐに珊瑚礁で、沢山の生き物たちに出会えるため夏はほぼ毎日、仕事の前後に海に入っていました！
そして奄美に来て1番嬉しかったことはフリーダイビングに出会ったことです。


一息で長く深く潜る競技で、全く泳げなかった私が今は数十メートル潜れるようになり、今まで行ったことのない初めての世界を知ることができました。
もし、興味があれば体験してみてください！

結の島支援ナースにエントリーする目的は人それぞれだと思いますが、必ず沢山のことが学べると思います。
人も環境もとても面白いので、興味がある人はぜひトライしてみてください🌺