離島医療と離島生活の現実(埼玉県 看護師:10年目)
私は2020年3月より、ナースパワーにて奄美大島:名瀬徳洲会病院にて勤務致しました。
その以前はナースパワーにて屋久島徳洲会病院で7カ月間勤務し、限られた資源とスタッフでの対応を求められる離島医療の現実を知ることになりました。
離島で働こうと思ったきっかけは、趣味であるスキューバダイビングと旅行でした。
一人旅で出逢った島の方々の穏やかな雰囲気とゆっくりとした空気感が好きになり、島で暮らしながら働きたいと考えたのがスタートでした。
いざ働いてみると、関東で働いていたときと同じ様に忙しい病棟現場や、未経験であった外来業務への参加・鹿児島へのドクターヘリ搬送までの流れ・緊急輸血による生血の使用等多岐にわたる業務に触れ、学びの多い勤務でありました。
また、奄美大島に移動してから COVID-19のパンデミックが国内にて発生し、現場での緊張感は忘れられないものです。ですがスタッフの方々の明るい雰囲気や Offの日は充実したアウトドアライフのおかげで、気持ちの On Off の切り替えができたため、充実した離島生活でした。
2020年12月より結の島ナースに切り替え 奄美大島:瀬戸内徳洲会病院にて勤務を開始しました。
瀬戸内町古仁屋と加計呂麻島の間、大島海峡ではザトウクジラの求愛・子育てのシーズンと重なりフォエールスイムを楽しむことが出来ました。
町では COVID-19 のクラスターもあり、スタッフ間の交流が乏しかったのは残念でしたが、日々患者様の温かい声かけや方言に癒やされつつ勤務することが出来ました。そして結の島ナースのシステムを利用し、2021年4月に屋久島へ移動。再び屋久島徳洲会病院での勤務を開始しました。
お世話になったスタッフの方々や、患者様との再会が嬉しかったです。
屋久島は九州最高峰の山 宮之浦岳があり 5月下旬から6月にかけて屋久島シャクナゲが満開になります。
往復約10時間の登山になりますがシャクナゲの美しさには感無量でした。病院でも登山好きのスタッフが多い印象でした。
屋久島には屋久島の良さ、奄美大島には奄美大島の良さ、そして各島々にて命と向き合う医療従事者スタッフの方々の努力を観ることが出来たことは、今後の看護師としての視野を拡げる貴重な学びとなりました。
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