私は5年間、急性期病棟で勤務していました。
多忙な勤務により私は心身ともにかなり疲労を感じ、自分がどんな看護がしたかったのかわからなくなっていました。

そんなときに旅行で奄美大島に訪れた際に、島での大自然の環境とゆっくりと流れる時間に惹かれ、ぼんやりと一度ここに住んでみたいなという思いが生まれました。
インターネットで調べると結の島ナースのサイトを見つけ、看護師として働く上での環境変化も兼ねて少しの間移住してみようと思いました。

しかし私は前職も実家から通っており、今まで一度も一人暮らしをした経験がありません。そのためいざエントリーするとなったときに、新しい環境となる離島で一人で生活することができるのか不安はありました。
そのことを事務局に伝えてエントリーするとすぐに返事をもらい、寮から病院の距離、近くには24時間営業のスーパーやコンビニ、薬局があるなど丁寧に教えて下さりました。何度か連絡をとっている内に私の中の不安も消え、旅行したときから1年後には奄美大島に来て名瀬徳洲会病院で働いていました。

私は現在、内科病棟で働いています。
「内科」なので消化器疾患、循環器疾患、呼吸器疾患などさまざまな疾患の患者さんが入り混じっています。
そのため、入院、転棟、退院が他の病棟に比べると比較的多いです。病棟内が多忙な上に使用している物品や処置の手技・ルールなども違っていたりと、勤務始めの頃は戸惑っていました。

しかし多忙な中でも、スタッフの皆さんはいつも仕事に慣れない私を気にかけてくれ、笑顔でとても優しく指導してくださいました。また患者さんや業務のことについての疑問点や気になることも相談しやすいです。

患者さんの多くは高齢者であり、100歳越えの方も時々おられますが年齢よりも若く見える方が多いです。
笑顔でおられる方が多く、ケアをしたあとの「ありがとう」という一言でこちらが元気をもらうことも多々あります。
患者さんとのコミュニケーションや生活背景を通して、スタッフ全員で患者さん一人一人を看ていく印象を強く感じ、全員定時に業務終了を目標に声を上げて働いてるなど病棟内は明るく温かい雰囲気です。

働いていていい事ばかり起きるわけではなく、当たり前に嫌なこともあります。
以前の私は嫌なことを解消しきれずに毎日を過ごしていましたが、奄美大島に来てからは海に入ったり見ているだけでも、自分の悩みがどうでもいいなと思えることが増えました。

また結の島ナースでの入職ということもあり、全国から来る看護師との関わりも多いです。
みな奄美大島にきた理由も様々で、関わりを通して刺激を受けることもあります。休みが合う者同士で遊んだり、食事をしたりと充実した楽しい時間を過ごしています。

奄美大島に来た際は期間は6ヶ月と考えていましたが、あっという間にその6ヶ月が過ぎました。
まだまだ奄美大島を堪能したかったため期間を延長し、もうすぐ1年を迎えます。

前職ではただただ仕事に追われる日々を送っていました。
今の職場でも多忙なのは変わりませんが、以前よりも患者さんとスタッフとのコミュニケーションが増え、人との関わりを通して少しは自分の看護観を見直せたかなぁと思います。

始めは不安や戸惑いはありましたが、奄美大島での大自然や仲間との交流を通して今では楽しいと思うことばかりです。
少しでもいいなと思われた方、エントリーされる際は不安が多いかもしれません。でも一歩踏み出せば貴重で充実した毎日を過ごせるかと思います。

私ももうしばらくは名瀬徳洲会病院で働いていそうなので、よかったら一緒に働いてみませんか？