お手本にしたい心の在り方(看護師10年目 北海道出身)
向こう岸に加計呂麻島を望む瀬戸内徳洲会病院で1年3カ月間の勤務を終え、笠利病院で勤務を始めて半年が経ちます。
笠利病院では勤務開始同日の2022年7月から電子カルテの導入が開始されました。
漠然とした不安はありましたが、看護と介護の壁のないチームワークやお互いのできるところできないところを教え補い合う思いやりにより、とてもスムーズに浸透していったように思います。
病棟全体は明るく緩和ケア認定看護師でユーモアのあふれる師長をはじめ、縁の下の力持ちの副主任、細やかな気遣いと優しさであふれる地元出身のスタッフたちで構成されています。
笑顔や笑い声が多く働きやすい職場です。
看護基準は20:1の医療療養型病棟で、主なケアは日常生活全般の援助や自宅や施設退院までのリハビリです。
退院後の生活を見据えた準備を同時に進めていくため、主な介護者を含めた多職種での中間カンファレンスや退院前カンファレンスでの情報共有が重要です。
結の島ナースとして瀬戸内徳洲会病院と笠利病院を経験しましたが、急性期とは違った1日の流れ、患者との関わる時間の長さや退院までの支援方法、各病院・病棟の特徴を実感しながら、正直現在も自分に合った働き方を模索しています。
なかでも印象的でお手本にしたいのは、心の在り方です。
ケアの難しい脳梗塞後遺症患者さんや認知症患者さん達と関わるなかで、自分の家族のように思い「より良い」を考える時間、時間がかかるからといって手を貸しすぎない「待つ」時間。
忙しいなかでも心の在り方は変えられます。
そして心の余裕は言葉にせずとも行動に現れ、相手に伝わります。
こちらで働くなかで見えてきた笠利病院スタッフたちのケアを参考に、ここでの学びを深めたいと思い期間の延長を申し出た次第です。生活には仕事だけではなくプライベートも大切です。
地元を離れたひと同士が分かり合えること、離島ナース同士が分かり合えることなどの共有や刺激、大きな心の支えがあることもわたしが働くことができている理由の1つです。
恵まれた環境での貴重な離島看護師経験、プライベートも楽しみバランスをとりながら奄美大島での生活を楽しんでいます。
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