新型コロナウイルスの流行でなかなか旅行にも行けず、仕事ばかりの日々が続いていた中、
プライベートと仕事も両立できないかと悩んでいたところ、結の島ナースのサイトを見つけました。
行ったことなく、知り合いもいない離島での生活に不安があったため、まずは事務局にメールをし不安があることを相談しました。
親身に相談に乗ってくださり、オンライン相談もおこなって少しずつ不安が解消され、名瀬徳洲会病院へのエントリーを決めました。

結の島ナースでは3ヶ月から勤務可能とのことであり、ダメならすぐに帰ってこようと思いながら昨年の5月に奄美大島へ来ました。
私が配属されたのは産婦人科・内科の混合病棟です。

一般病棟での勤務経験がなかったため、業務ができるかどうか心配も大きかったです。慣れるまでの1ヶ月は大変でした。
不安の中勤務が開始となりましたが、「はげ〜、内地から来たの？島はどう？」と、優しい島の患者さんに助けられたりしながら奄美大島のことをたくさん教えていただきました。

内科の業務に慣れた頃に、産婦人科のオリエンテーションが開始となり待機にも入るようになりました。
全く産婦人科の経験がなかったためとても心配でしたし、自分で調べて勉強するにも何から始めていいのかも分かりませんでしたが、
助産師さんから教えていただいたり、NCPRを受講したり、シュミレーションを行うことで少しずつ産婦人科の疾患や周産期について理解することができました。
わからないことが多く心配でしたが、先生・スタッフの方から熱心にご指導いただき、産婦人科の配属になったのが名瀬徳洲会病院で良かったと思いました。

慣れないことが多くまだまだ不安はありますが、周りのスタッフの方に協力していただきながらこれからも頑張りたいです。
心強いスタッフとともに、お産という感動の瞬間に立ち会えた時は本当に良かったと思いました。

また新型コロナウイルスの流行もあり、数週間ですがコロナ病棟での勤務もおこないました。
離島では病院の数も限られており、医療の脆弱さを実感しました。
辛い思いもしましたが、私の看護観に大きく関わる経験となりました。

プライベートでもたくさんの出会いがあり、親友もできました。
大好きな海がこんなに近くにあり、天気が良い日にはいつも海に行っていました。
嫌なことがあっても海へ行くとリセットされて、また頑張ろうと思えます。
夕陽をまったり眺め、満点の星空の下で寝そべったり・・・、自然に囲まれた素敵な生活。
何にもない島なんだろうなと思っていましたが、住んでみれば魅力溢れる奄美大島でまだまだ行けていないところがたくさんあります。

実際に住んでみて、困ったことは梅雨の時期だけでした。
毎日雨が続き湿気が強く、カビや虫との戦いでした。
でも梅雨が終われば天気のいい日が多く、日勤終わりみんなで夕日を見に行ったり、BBQをしたりととても楽しかったです。

とりあえず3ヶ月だけ行ってみようと思い、はや8ヶ月。
自分でもこんなに長い間、奄美大島に残り勤務するとは思ってもいませんでした。
仕事でもプライベートでも新しいことにチャレンジし、たくさん貴重な経験をすることができました。
振り返って見るとあの時、勇気を出して奄美大島に来てほんとに良かったです。

もし悩んでいる方がいたら、ぜひ相談してみてください。