都会との違いを離島での生活体験とおして思う事(奄美大島出身 看護師10年目)
与論島に来て早くも4ヶ月が過ぎました。
与論では7月と11月に新型コロナウイルスのクラスターが発生して大変な毎日です。
幸か不幸かそのおかげでPCR検査を迅速に行える環境が整いました。発熱や体調不良がある場合は相談すれば検査をしてくれます。
都内の病院で働いている友人の状況を聞いたところ、熱がある時はPCR検査ができるクリニックを自分で探して受診するように言われたそうです。
熱や体調不良であればすぐに検査をしてくれることは職員として大事に考えてくれてるんだなと感じます。
出勤するだけで「来てくれてありがとう!」と言われるのはとても不思議な感じがします。
また限られた医療資源しかない離島では、治療ができないけれど本土に行けば治療を受けられるという疾患もあります。
しかし、もう充分生きたから島内で出来る治療をしてほしいと希望される高齢者がいます。
「限られた人生の中で病気と生活との折り合いをつけて住み慣れた場所で暮らしたい人を支える」というのは離島看護の醍醐味だなと思います。
高度な医療機器がない分、問診や身体所見をとり臨床推論をしながら鑑別を絞っていく能力が磨かれます。
看護師として身ひとつになったときに何ができるでしょうか。
ハンデがある離島に飛び込むことで学べることがたくさんあると思います。
最後にキャリアについてですが私は診療看護師(NP)の資格を持っています。
当初は応援の看護師として与論徳洲会病院に入職しました。
しかし、せっかく持っている資格なのだから生かさないと勿体ない!と院長、看護部長をはじめ、病院全体で私の活用方法を検討してくれました。
11月からは診療看護師(NP)として業務を行なっています。
他の応援者でも救急をやってみたいという人には、救急を担当させてくれたりと島外の勉強会に参加させてくれたりと
やりたいことがあれば、応援者であっても挑戦させてくれる環境は他にはないと思います。
とても楽しいですよ。
与論でお待ちしています!
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・結の島ナースとして、与論島・奄美・喜界島の3島で勤務
・病室から水平線が見える与論病院に勤務して
・与論徳洲会病院で学べる終末期の医療
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