沖永良部島での充実した看護師生活(神奈川県出身 看護師 4年目)
地元を離れ沖永良部での生活が始まり、あっという間に半年が過ぎようとしています。
充実した日々の連続で、時間の流れがとても早く感じます。
約半年間の勤務の中でたくさんの患者さん、そして患者さんを通してたくさんの他職種の方々との関わりがありました。
以前勤務していた病院では退院調整に力を入れて取り組んでいましたが、超急性期ということもあり患者さんの入れ替わりがとても多いことや、患者さんの住む地域が広範囲に及んでいたために、生活している市町村の環境(スーパーマーケットの位置や交通手段など)を十分に知ることができておらず、退院後の生活が十分にイメージできていなかったり、患者さんに関わる他職種の方との繋がりも少し距離を感じることがありました。
しかし沖永良部に来てからは、休みの日にバイクで町探検ならぬ、島探検をしていたこともあり、字(あざ)の名前と場所、スーパーマーケットやドラッグストア、商店の場所など土地勘も身に付き、患者さんの退院後の生活を具体的にイメージしやすくなりました。
また、仕事外で広報委員の方が企画してくださるビーチクリーンに参加したり、フットサルやバスケットなどに誘っていただき、たくさんの職員の方と関わりを持つことができたことで、仕事中でも気軽に話すことができるようになったのはとても有難いことであり、恵まれた環境だと強く感じています。
自分の知識だけでは未熟なことが多く、気づきが足りないことが多いものの、病棟の先輩方やその他、多職種の方と一緒に患者さんが在宅で安全に生活を送れるよう退院調整を行うことができており、やりがいを感じるとともに多くの学びを得ることができています。
また、私は看護学生として実習にいっているときから「患者さんに寄り添うことのできる看護師になりたい」と常に心に留めていました。
今働いている療養病床では、認知症や脳血管疾患の後遺症でうまく言葉を話すことができない患者さんもいますが、その方が何を訴えようとしているのか、予測しながら可能な限りニードを満たすことができるよう心がけています。
ある患者さんが退院される日にご挨拶にいった際、涙を流して別れを惜しんでくれたことはとても嬉しく忘れることのない大切な思い出となりました。
また島のどこかでお会いすることができたらいいなと思っています!
プライベートの面では、夏は海に行くことが多かったため、『冬になったらやることがなくなって飽きてしまうのではないか…』と少し心配していました。
しかし実際にはとてもスポーツが盛んで、バスケやバレーの大会に出させてもらったり、
職場の先輩方がフットサルを企画してくれるなど、元々スポーツが大好きな私にとっては充実した日々を送ることができています!
家族が遥々遊びに来た時には、島の皆さんの集まりに突然参加したにも関わらず、昔からの友達のように暖かく受け入れてくれ、これがまさに沖永良部の良いところだなあと感動しました。
元々は今年の12月末までの勤務期間でしたが、沖永良部の人の温かさや自然豊かな環境がとても好きになり、期間を延長することにしました。
半年間で学んだことを活かしながら、患者さんをはじめ日々お世話になっている島民の方々に恩返しができるよう頑張っていきたいと思っています。
私が働く病棟からは海がよく見えるので、これからの時期、ザトウクジラと出会えることをとても楽しみにしています♪
▼前回のレポートはこちら
自然に溢れた沖永良部島で働くということ
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