離島(喜界島・与論島)でしかできない貴重な経験(秋田県出身 看護師9年目)
私は結の島ナースを通して、喜界徳洲会病院・与論徳洲会病院で約1年間勤務しました。
大学病院で3年勤務後老人ホームやクリニック勤務、更には一度看護師を離れ、デザインやイラストの仕事をしたのち入職しました。
結果からお伝えしますと、離島での経験はとても良いものでした。
離島の魅力・仕事やプライベートのことなどを、私の体験を通して皆さんにお伝えできればと思います。
上記の通り私は一度看護師を離れましたが、もう一度看護師をしてみたい、せっかくなら海が綺麗な離島で働きたいと思い「結の島ナース」で喜界徳洲会病院を希望しました。
病院勤務のブランクもあり不安でしたが、先輩看護師や同じ結の島ナースの皆に支えられ、楽しくやりがいのある日々を送ることができました。
喜界島・与論島ともに、東京と違い物資や医療に限りがあり、その中で最善の看護を提供しようと奮闘する日々でしたがそれもやりがいがあり楽しかったです。
また狭い島ですから、患者さんたちはお互い知り合いなようで病棟は和気藹々としていることが多かったです。
方言が飛び交い時には患者さんが皆で踊っていたりと、のどかで病院と言うことを忘れる事もありました。
東京にいたら絶対に見ることができなかった光景です。
ちなみに「横向いておしりあげてください」は喜界島の方言で「あま向け、まりあげ」です(笑)
働いていると不思議と覚えますよ。
そして勤務中、一番感銘を受けたのは島における在宅医療です。
特に与論島は8割が家族に看取られると言われており、家族と最後の時を過ごせるように整えていきます。
看取りというと、最後のときは家族皆涙し悲しみにくれる印象が強かったのですが、与論島は自宅で最後は笑顔で笑って送り出していました。
島にきて孤独に亡くなるケースは見たことがなく、ほとんどが親族に囲まれ、見守られながら最期の時を迎えます。
こんなにも暖かい「看取り」があるのだと感動しました。そしてその最期を迎えられるように医師・看護師・ソーシャルワーカーなど多職種で連携していきます。
与論徳洲会病院は、終末期医療や緩和ケアに興味のある方であればとても勉強になる環境だと思います。
仕事以外はどうかと言いますと、どちらの島もコンビニはないし夜は街頭がないところがほとんどで真っ暗です。
最初は生活できるか不安でしたが、コンビニがなくても島の人からの野菜や果物・魚のお裾分け、外が暗くても月と星の明かりで怖くありません。
そして極め付けは、綺麗な海!
ダイビングや釣りなど充実した休日を過ごすことができ、仕事で疲れても自然のおかげでリセットできました。
島の人たちも暖かく友人もでき、自分にとって第2の故郷のような場所になりました。
コロナ禍で大変な日々が続きますが、新しい環境に飛び込んで良かったと心から思えます。
離島医療に触れ、大自然のなかで生活してみて見えてくるものが沢山ありますよ!
離島ナースを検討している方・悩んでいる方に、この記事を読んで少しでも島の良さが伝われば幸いです。
お問い合わせはこちら矢印アイコン